コンピュータ界のガラパゴス諸島へようこそ

僕がMacを買ったと聞きつけた友人から「コンピュータ界のガラパゴス諸島へようこそ!」とメッセージが届きました。ガラパゴス諸島というのは、他の世界から隔絶された絶海の孤島で、ゾウガメやイグアナなど独特の進化を歩んだユニークな生物がいることで知られています。
 
多数派であるWindowsと交わることなく、独自に進化を続けてきたMac諸島には、美しくて機能的な動物たちが、のびのびと幸せに暮らしています。例えば、ハードディスク内のあらゆる情報を瞬時に検索する「Spotlight機能」。おかげで「情報を探す」「絞り込む」ことがとても簡単になりました。まさに、地上の楽園と言えるでしょう。

ある日、浜辺に…

平和なガラパゴス諸島の浜辺に、時にはMicrosoft Officeの文書ファイルが流れつき、大騒ぎになることがあります。MacでOfficeファイルを編集するためのソフトには、Microsoft Office for Macや、OpenOffice系のソフト、AppleのiWorkなどがありますが、いずれも互換性は十分ではありません。

Windows版のOfficeファイルを開くもっとも確実な方法は、Windows版のOfficeアプリケーションを使うことです。そのためにはMac上でWindowsが直接動作する「Boot Camp」や、仮想PC環境を使う「Parallels」などを利用します。今回はParallelsを導入してみました。

インストールはあっけなく終わりました。心配していた動作速度も、Microsoft Officeを使うぶんには十分に速く、全くストレスはありません。これで、いつボトルメッセージが届いても大丈夫です。

しかし困ったことに、Macのキーボードを使っていると、全角/半角・変換・無変換などの日本語入力キーが使えません。そこでIMEのキー設定を変更し「Ctrl+Enter」キーを「日本語 ON/OFF の切り替え」に割り当てています。

Outlook + W-ZERO3に代わるPIMソフトを探す

Microsoft Outlookの代わりに、Mac標準のMail、アドレス帳、iCal (予定表+ToDo)というソフトを使っています。Missing Syncというソフトを使えば、予定表、アドレス帳、ToDoの内容をW-ZERO3と同期できます (メールとメモの内容は同期できません)。

OneNoteに代わる情報管理ソフトを探す

Microsoft OneNote 2003は、文章だけでなく、手書きメモ、画像、Webクリップなど、さまざまな情報を同じページ内に自由にレイアウトできる、電子ノートソフトです。調べ物をしたり、ブログの記事を書いたり、GTDのプロジェクトを管理したり、いろいろな場面で活用していました。OneNoteの交代選手としては、現在、Curioというソフトウェアに注目しています。

そのほか、導入したソフト

Macのソフトはアイコンや外観がきれいなものが多く、外観が美しいソフトは機能的にも洗練されています。次にあげるソフトは、どれも自信を持っておすすめできます。

デスクトップアクセサリの多くは「Dashboard Widget」というソフトウェアになっており、天気予報やToDoリスト、Wikipedia、iTunesコントローラなど、好みのソフトを簡単に配置できます。

このブログ(DasBlog)の編集画面にはリッチエディットコントロールがあり、HTMLタグを意識せずに記事を編集できて便利です。ところがMacのデフォルトブラウザSafariでは使えないので、ブログ投稿用にはFireFoxを使っています。

OneNote を大活用する人々

OneNote 2003 利用シナリオ
OneNote 2003 を使用するとタブレット PC、ラップトップおよびデスクトップ コンピュータで、メモを取り、整理して使用できます。以下のページで、さまざまな人が日常の作業で OneNote 2003 をどのように使用しているのか、サンプル シナリオ、ビデオ、およびスクリーン ショットを使って紹介します。

Microsoft のページで見つけた活用事例集。工事現場で働くおじさん、研究者、新聞記者、秘書、学生さん、課長さんなど、さまざまな職種のひとが文字通りOneNoteを大活用している様子が動画で見られる。音声は英語だけれどウィンドウの中に日本語字幕が表示されるので心配はご無用。

うーむ、OneNoteの実力を見直しました。もっと活用していきたいですね。

タブレットPCレビュー (6) : メモを最大限に活用するポイント

メモをとる目的は (1) 残すこと、(2) 整理すること、(3) 活かすこと、の3つである。メモを活用する最大のポイントはタブレットPCやPDAと一緒に「紙のメモ帳」を利用することだ。
 

■ どんなメモであれ、まず残すことが大事

タブレットPCやPDAやシステム手帳など、メモをとる道具にはいろいろなものがあるが、メモをとる目的は (1) 残すこと、(2) 整理すること、(3) 活かすこと、の3つである。

(1) 紙のメモ帳を一緒に持ち歩こう

当たり前のことだが、メモをとらないとメモは残らない。タブレットPCやPDAを使いはじめたばかりの人は、全てをこれですませてしまおうと張り切りがちだ。しかし、慣れない機械を操っているうちに肝心のアイディアが消えてしまうかもしれないし、そのうち面倒になってメモをとることをあきらめてしまうかもしれない。

それを避けるためには、タブレットPCやPDAの他に「紙のメモ帳をいつも携行しておく」ことだ。たとえトイレの中であっても、便器の中にPDAを落としてしまう心配をせずにメモをとることができる。大切な内容であれば、時間のあるときにPDAなどに転記しておくとよい。


A6サイズのノートにメモした内容から記事を書いていく

(2) 整理に力を入れすぎない

メモを整理することに熱心になりすぎて、メモをとることがおっくうになってはいけない。メモを整理することは大切だが、メモを活用することのほうがもっと重要だ。

タブレットPCやPDAを使うと、メモをいろいろに分類することができるが、あまり熱を入れすぎない方がいい。実際、時系列に並べるだけで十分なことが多い。大切なメモは何度も見直して書き加えていくし、大切でないメモはそのうち忘れてしまうものだ。メモを探すときには検索機能を使えばよい。

(3) メモを活かすために、メモをとろう

書きためたメモを活かすためには、メモを頻繁に見直して、思いついたことを追記し、アイディアを練りこんでいく作業が必要になる。アイディアはいつやってくるかわからない、メモの上にメモを重ねることこそが、メモの活用につながる。そのためには、前述したように、紙のメモ帳を常に携行して、メモをとる機会を逃さないようにすることが大切だ。

■ まとめ

タブレットPCを購入してから、blogに書きたいことがいろいろ増えてきた。しかし、思いつきだけではきちんとした記事にはまとまらない。Windows JournalとOneNoteを比較して、タブレットPCを活用する記事を書こうと、いろいろアイディアを練っているうちに、そこに紙のメモ帳を組み合わせることで、さらに便利に使えるということに気がついた。

当たり前の結論で申し訳ないが、「タブレットPCやPDAといっしょに紙のメモ帳も持ち歩こう」ということを提案してこの記事を締めくくりたい。

タブレットPC レビュー (5) : OneNoteとWindows Journal 徹底比較!
▼ タブレットPC レビュー (6) : メモを最大限に活用するポイント

参考

Windows Journal のわかりやすい紹介記事 (Tablet PC.jp)
OneNoteでデジタルノート生活をはじめよう! (Microsoft)
「メモ」 「ノート」 「活用」をキーワードにGoogle検索

タブレットPCレビュー (5) : OneNoteとWindows Journal 徹底比較!

タブレットPCを使ってメモを取るためのソフトウェア、OneNoteとWindows Journalのそれぞれの特徴を比較する。Windows Journalは「紙」そのものをよく再現しており、OneNoteはもう少し電子的な印象が強い。
 

考えてみると、毎日の生活の中で、人はさまざまなメモをとっている。電話の相手の連絡先をメモ。来週の会議の予定を手帳にメモ。TVでみた料理のレシピをメモ。雑誌でみつけたお店の名前をメモ。会議中にはいろいろなメモをとるし、授業や講義だってそうだ。

ふと浮かんできたBlog記事のアイディアや次の企画のネタ。メモをとらないと記憶の片隅に消えてしまうが、メモをとることによって蓄積されていき、そのうち何かカタチになるかもしれない。

この記事では、タブレットPCを使ってメモをとるためのソフトウェア、Windows JournalとOneNote、そしてテキストエディタや紙のメモ帳などの使い勝手を比較して、メモを活用するための方法を探ってみたい。

なんだかんだいって紙のノートが一番

タブレットPCを手に入れて、ペン入力のできるソフトウェアをいろいろ使ってみたが、結局は「紙のペンに勝るものはない」という結論になった。紙のノートは軽くて丈夫で、どんな筆記用具も使え、電気もいらない。

そこで、A6版のノートを持ち歩くようにしてみた。ふと思いついたことや、買い物メモ、ちょっとした出来事などを、CDショップの店先や、映画の始まる前のちょっとした時間、道ばたでふと立ち止まってメモができるのは、紙とペンならではだ。

Windows Journalは「紙」そのものだ

タブレットPCが使える状況にあれば、Windows Journalはまさに紙のかわりとして使えるソフトウェアだ。書いたり、消したり、追記したり、アンダーラインを引いたり、ペンの使い心地もなかなかよい。

手書きの文字もテキストとおなじように検索できたり、ページに余白をあけられたり、メール送信できたり、ハードディスクに保存したりできるなど、コンピュータならではの利点もある。しかし、キーボードを使ってのテキスト入力はあまり想定されていないため、長い文章の編集などには向いていない。

テキストエディタは完成原稿の出力もできる

Windowsに標準の「メモ帳」などのテキストエディタでメモをとることもできる。キーボードから文章を入力・編集するテキストエディタの特徴は、文章を入力するそのスピードと、メモを元にして最終的な原稿を仕上げられるという点だ。

ところが、テキストエディタを使うためにはPCとキーボードが必要だ。メモのためだけにPCを起動するのは面倒くさい。また、検索性には優れるが一覧性には劣る、大きな文字で書いたり、図を書き添えたり、自由な位置に文字を書くことはできないという弱点もある。

ペンでもキーボードでも使いやすいOneNote

OneNoteは「タブレットPCのキラーアプリ」と期待されている究極のノート・ソフトウェアである。ペンとキーボードの両方で使いやすいように設計され、また「ファイル名をつけて保存」しなくてもよいなど、「ノートをとる」という作業に特化したソフトだ。


OneNoteを用いてNHKの語学番組を見ながらノートをとった

○ Windows Journalほど「紙っぽくない」OneNote

タブレットPCを用いてペン入力ができるという点では、OneNoteとWindows Journalはよく似ている。しかし、Windows Journalが「紙のレポート用紙」を目指しているとすれば、OneNoteは「より電子的だ」ということに気づくだろう。用紙サイズが決まっているWindows Journalに対して、OneNoteでは縦方向にも横方向にもどこまでもノートを広げることができる。

ペン入力した文字が図形としてではなく、文字単位で管理されるというのもOneNoteの特徴だ。例えば選択ツールを用いると、手書き文字の中にカーソルがあらわれ、キーボードから入力したテキストと同じように選択したり、コピー&ペーストしたり、途中にテキストを挿入したりできる。


手書き文字とテキストを同じように扱える

○ OneNoteの文字認識機能には不便な点もある

認識された手書き文字には、タブやインデントなどの書式情報が自動的に付加される。そのため、書き込んだ文字が思わぬ場所へ移動してしまうことがある。手書きの文章の横にメモを書いたり、重要な段落の頭に印をつけようとしたり、手書きで表を書いているときに起きやすいようだ。ペンで書き込んだアンダーラインや○印の位置がずれてしまうこともある。

また、テキスト入力位置を指定するクリックと間違われたのか、最初の一筆が認識されないこともある。書いたはずの線が表示されなかったり、違う場所に表示されてしまうというのは、ちょっとしたストレスだ。ペン入力を行うための「用紙」として考えると、OneNoteよりもWindows Journalのほうがユーザーに忠実なようだ。

○ テキストエディタよりはずっと「紙っぽい」OneNote

OneNoteではキーボードからのテキスト入力もできるため、ノートPCやデスクトップPCでも活用できる。OneNoteがテキストエディタと大きく違うのは、画面の好きな場所に文字を書き込めるところだ。メモやノートをとる時には重宝する。

文字のサイズ、太字、箇条書き、タブやインデントなどの書式設定や、アウトライン編集などにも対応している。画像の貼り付けなども可能で、Webページの書式を保ったままURL情報を添えて内容を貼り付けることもできる。

アイディアのメモ、資料集め、練り込み、原稿の作成まで、すべてOneNoteだけで行うことも可能だ。実際に、この記事もOneNoteで作成している。

タブレットPC レビュー (5) : OneNoteとWindows Journal 徹底比較!
▼ タブレットPC レビュー (6) : メモを最大限に活用するポイント

参考
Windows Journal のわかりやすい紹介記事 (Tablet PC.jp)
OneNoteでデジタルノート生活をはじめよう! (Microsoft)
「メモ」 「ノート」 「活用」をキーワードにGoogle検索