メンタルヘルス、Ruby on Rails講演の発表資料

1月は人前で話をする機会が多く、先々週・先週・今週と、合計3回の講演を行いました。ダイジェストでご紹介します。

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↑これは1月10日に社会経済生産性本部の研究会で企業の人事担当者の方々に発表したものです。産業医としての私の経験からメンタルヘルス不調の職場復帰事例にまつわる問題と、その対応についてお話ししてきました。

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↑こちらは1月19日に、産業能率大学のヘルスケア研究会で「コミュニケーションと人間関係 〜問題を解決する2つの図解ツール〜」と題して発表したものです。2月に社内で行うメンタルヘルス研修でもこのテーマで話をする予定です。

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↑こちらは1月22日に株式会社ウェブキャリアで行われたRuby on Railsセミナーの資料です。hakatterの開発に関するアマチュアプログラマの苦労話を赤裸々にお話ししました。60〜70名の方に参加していただき、とても盛況でした。

こうした講演はすべて「Beyond Bullet Points」という参考書の方法で準備しています。印象的でわかりやすいプレゼンを誰でも行える、とてもシンプルで効果的な方法が紹介されています。残念ながら日本語の記事があまりないので、少し解説してみようかしらと思っています。

追記:ご感想をいただきました。ありがとうございます。
[Rails] Award on Rails 2007受賞者が語る
Award on Rails 2007 受賞者によるRuby on Railセミナーに参加しました

人間関係を改善する2つの図解ツール

先日、社外の研修会で「コミュニケーションと人間関係を改善する2つの図解ツール」と題したセミナーを開きました。「ストレスに強い考え方」「職場のメンタルヘルス対策」に続く、ストレス・マネジメント研修の最終回です。

職場の最大のストレス要因は人間関係の問題だと言われています。しかし、人間関係の問題とは、いったい何でしょうか。どのような場面で「人間関係のストレス」を感じているのか、社員に話を聴いてみました。

・○○さんとうまく話ができないとき
・言ったことを理解してもらえないとき
・相手と話がかみ合わないとき
・ついつい言い争いになってしまうとき
・相手に遠慮して言いたいことをいえないとき

どうやら、人間関係のストレスの背景には、コミュニケーションの問題があるようです。コミュニケーションの問題を改善できれば、人間関係のストレスを軽減できるかもしれません。

今回のセミナーでは、コミュニケーションを「見える化」する2つのツール(エゴグラム、やりとり分析)を用いて、良好なコミュニケーションとそうでないコミュニケーションの違いや、コミュニケーションを改善する方法などについて話をしました。

コミュニケーションも人間関係もなかなか難しい問題ですが、自己理解を深めることによって、解決の糸口が見えてくればと思います。おつきあいいただいた皆さま、どうもありがとうございました。

参加者の感想(抜粋)

★いつも批判的な態度をとる上司がいます。言っていることは正しく、内容にも納得できるのですが、ずっと聞いていると精神的につらくなってきます。今回の話を聞いて、そのストレスが生まれる構造がよくわかりました。対応についても基本的なところが理解できたような気がします。

★自分の考え方を見える化したことで、改めて自分の考え方やコミュニケーションのクセがよくわかりました。今後はそれを認識した上で、よりよいコミュニケーションの取り方に努めたいと思います。特に、相手の気持ちをくみとりながら発言できるようになりたいと思いました。

★自分の期待した反応が返ってこないとき、いつも相手に対してイライラした気持ちを抱いていました。セミナーでのわかりやすい説明と図を見て、その人間関係の構図がよくわかりました。もう少し自分の気持ちに素直になりながら、相手に対しても寛容な態度を身につけたいと思います。

★どうもウマがあわない上司がいます。あまり関わりたくないのですが、仕事なので仕方ありません。今回のセミナーを聞いて、その人間関係の構図がわかり、どうすればストレスをためずに接することができるのか、いろいろな対処法を思いつくようになりました。

こころの健康と経営戦略フォーラム(大阪)に参加

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たまには遠出をしてリラックスしようと、22日に大阪国際会議場で行われた「こころの健康と経営戦略フォーラム」に参加してきました。このフォーラムは関西福祉大学のEAP研究所が主催しており、今回のテーマは「メンタルヘルス対策による個人と組織の活性化」でした。

「病気の社員への対応だけではなく、職場の活性化や生産性にも注目していこう」という「ポジティブなメンタルヘルス活動」が提唱されはじめてから数年がたちます。その間、少しずつ理論が整理され、私たち実務担当者にも理解しやすい具体的な活動事例もそろってきました。

シンポジウムでは、人事コンサルタント、人事担当者、産業医、心理職など、それぞれの立場から実践的なお話がありました。ちょうど「組織のコミュニケーションの活性化」「管理監督者向け教育」「一般従業員向け研修」について思索していたので、参考になりました。特に印象に残ったことをいくつか箇条書きにしてみます。

  • 企業のメンタルヘルス対策は、段階的に、計画的に、優先順位を付けて進める。一般的には、病気の早期発見と早期対応(二次予防)、復職支援(三次予防)をしっかりやってから、メンタルヘルス不調の発生予防や組織の活性化などの活動(一次予防)に発展させるのがよい。
  • 経営陣を説得するには、ありのままのデータを率直に報告して問題点を指摘すること、変化の時期には予想されるメンタルヘルス上のリスクをきちんと伝えること。専門職として会社に貢献したいという熱意を伝えることも大事。
  • ポジティブなメンタルヘルスの取り組みのキーワードは「ワークエンゲイジメント」(仕事にやりがいをもって取り組んでおり、仕事からも活力を得て、仕事も仕事以外も、活き活きとしている状態)。
  • ワークエンゲイジメントを高めて組織を活性化するには、職場内の「資源」を増やすための教育研修活動や職場環境改善活動などが有効。
  • ワークエンゲイジメントを高めるための研修には、問題解決スキル、コミュニケーションスキル、ネガティブな感情への対処スキルなど、一般のビジネススキルに通ずる内容が多い。

今回のフォーラムには、もったいなくてしまい込んでいた頂き物のMOLESKINEのノートを持っていきました。MOLESKINというのは2000円近くする高級ノートです。確かに使いやすいのですが、その価格に見合うだけの内容にできるかどうか、ペンを取るたびに緊張しますね。

MOLESKINEのメモは、MindManagerというソフトウェアを使ってマインドマップに整理します。内容を公開するのは少し差し障りがあるのですが、巨大なマインドマップにうまく情報を整理できたのがうれしかったので、サムネイル画像のみ掲載しておきます。

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魔法のコミュニケーション術 「あいさつ+1」「ありがとう+1」

「職場のコミュニケーションを活性化しましょう」と言われても、じゃあ何をどうすればいいのかと困ってしまいます。誰でも簡単に実践できる魔法のコミュニケーション法、「あいさつ +1」と「ありがとう +1」を紹介します。
 

上司になかなか相談できずに困っている部下、そんな部下の悩みに気づいてさえいない上司。以前の記事(こんな上司 vs こんな部下、困ったときの対処法)で、この深刻な状況を打破するためには、お互いに積極的にコミュニケーションをとることが必要であると述べました。

しかし、「さあ、コミュニケーションをとりましょう」と言われても、何を話せばいいのか、どうすればいいのか、戸惑いを感じる人が多いのではないでしょうか。

今回の記事では、「コミュニケーション」の正体について専門的に解説したあとで、誰でも簡単にできるコミュニケーション改善法を2つご紹介します。

コミュニケーションは「ストローク」のキャッチボール

コミュニケーションは、よくキャッチボールに例えられます。キャッチボールのボールに相当するものを、専門用語で「ストローク」と言います。つまり、コミュニケーションとはストロークを交換することなのです。

ストロークは、相手に幸福や喜びを与える肯定的なストローク、相手を不愉快・憂鬱にさせる否定的なストロークに分類されます。また、話す内容や声の大きさなど、言語によるストロークと、表情、態度、行動などで表される非言語のストロークがあります。それぞれどんなものがあるか、次の表を見ながら考えてみましょう。

 

ストロークは「心の栄養」

ストロークについて、もう少し詳しく説明すると「その人の価値や存在を認めるための言動や働きかけ」と言うこともできます。人はストロークなしには生きられないと言われており、ストロークは「心の栄養」とも言われます。また、幼少期に両親から与えられたストロークが、精神の発達や人格形成に大きな影響を与えることも知られています。

気持ちのよい人間関係とは、肯定的ストロークを与えあう関係です。一般的に、よい人間関係はますますよくなり、悪い人間関係はますます悪くなります。なぜなら、よい人間関係では肯定的なストロークが活発に交換され、悪い人間関係では否定的なストロークが交換されるか、あるいはストロークが全く交換されないからです。このことは「裕福な者はますます裕福になる」という経済の法則に似ているため、ストローク経済の法則と呼ばれています。

良好な人間関係を築くための魔法のテクニック

良好な人間関係を築くということは、できるだけ多くの肯定的ストロークを交換することです。とても簡単で、効果的な方法を2つご紹介します。

 「あいさつ +1」

「あいさつ +1 (プラス1)」とは、あいさつに何かひとつストローク(情報)を追加して返すという方法です。あいさつは「相手の存在を承認する」という、基本的な肯定的ストロークです。しかし、何となく儀礼的なあいさつを交わしているだけでは、人間関係は発展しません。あいさつに+1のストロークを加えることで、会話のきっかけが生まれ、ストロークの交換がはじまるのです。

「あいさつ +1」のサンプルを紹介します。次の文で下線部がある場合と、ない場合とを比べてみてください。

「おはようございます。」
「おはよう。今日も暑くなりそうだね。

「おはようございます。今日も雨ですね。」
「おはよう。昨日からずっと降ってるね。うちの周りは大変だったよ。

「ありがとう +1」

日本人は「以心伝心」「あうんの呼吸」を大切にする民族です。「言わなくても通じるだろう」と、ちょっとしたことは言わずにすませる傾向があります。ところが、実際には黙っていては何も伝わりません。ちょっとしたこと、当然のことでも「ありがとう」「助かるよ」と感謝の気持ちを口に出すことが、とても大切です。ただし、せっかくの「ありがとう」も、相手に気持ちが伝わらなければ効果がありません。

「ありがとう +1」とは、「ありがとう」と言うときに、作業の手を止めて、相手のほうにちゃんと顔をむけるというテクニックです。「ありがとう」という言語によるストロークに、体の動作や顔の表情など非言語のストロークをプラスするのです。たったこれだけで、あなたの「ありがとう」は数段レベルアップします。

やってみよう! +1のコミュニケーション術

「あいさつ +1」、「ありがとう +1」は、職場だけではなく、家庭、学校、地域社会、あらゆる場面で使える方法です。初対面の相手にも、顔なじみの相手にも、同じように使いやすく、同じように効果があります。

「コミュニケーションは難しい」と尻込みせずに、まずは「あいさつ +1」と「ありがとう +1」を心がけてみましょう。どんな人間関係も、ストロークを交換した数だけ、良好なものになっていくのです。

参考資料

「交流分析入門」 (桂 戴作、杉田 峰康、白井 幸子、発行:チーム医療)

この記事は、私が専属産業医をしている企業内で配信しているメールマガジンの内容を、ウェブ用に書き直したものです。