気分はTVスタジオ? デジカメを使った面白セミナー

iStock_000002581873XSmall.jpg

デジタルカメラをプロジェクタに接続し、会場の様子やセミナー参加者の表情をスクリーンに写しながら行う、参加型の楽しい社内研修を実施しました。

研修テーマは「インフルエンザ対策」。一般の従業員に「熱があったら出社しない」「手をひんぱんに洗う」「咳が出たらマスクをつける」という基本的な衛生習慣を十分に印象づけることが目的です。クイズや体験学習などを盛り込んだ参加型のプログラムを作りました。

しかし、100人以上が集まる大きな会場では、せっかく壇上に上がってもらった参加者の様子も、後ろの席からはよく見えません。そこで、壇上の様子をカメラで撮影し、その映像をスクリーンに大写しにすることにしました。

といっても、特別な道具を使ったわけではなく、ふつうのデジカメを、デジカメ付属のビデオケーブルと延長ケーブルで会議室のプロジェクタに接続しただけです。

ありきたりの備品を使っただけの簡単な仕掛けでしたが、同僚の表情がスクリーンに大きく映し出されるという体験はとても面白いらしく、笑顔の絶えない楽しい研修となりました。

健康上の問題がある社員への対応の基本手順

blog_0001.jpg

10月に外部のセミナーで、企業のメンタルヘルス対策について講演することになりました。

これまで、多くの企業担当者から「厚労省の手引きを参考にしているが、休業者への対応がうまく行かない」という声を聞いてきました。どうしてうまく行かないのか、彼らの話を分析してみると「メンタルヘルス事例は個別性が高いため、目の前の問題にばかり注意が向いており、基本的な理解や対応がおろそかになっている」という状況が見えてきました。

そこで21日のセミナーでは、非専門家でも「それなりに適切な対応」ができるようなガイドとツールを作成し、紹介しようと考えています。せっかくなので、その制作過程や成果をブログでも公開します。断片的なメモのような記事もあるかと思いますが、参考になれば幸いです。

健康上の問題がある社員への対応の基本手順

健康上の問題がある社員に対して、休業・職場復帰・就業制限などの人事的な措置をとる場合、その対応の基本手順は次の通りである。

(1) 産業医の意見書と主治医の診断書を入手する(書面で)。
(2) 意見書と診断書をふまえ、具体的な措置の内容を人事が決定し、連絡書を各部門に送付する。
(3) 上記の措置には最長で1年間の有効期限を設け、定期的に内容を見直す。
(4) 上記の書類や対応記録などは、個人名でファイルし、人事記録として所定の期間保存する。

主治医の診断書の取り扱い

診断書は本人が取得し、人事あるいは健康管理担当者に送付する。診断書にはプライバシー性の高い医療情報が記載されているため、医療職や衛生管理者などに取り扱わせることが望ましい。その場合、担当者は診断書の内容(出社可能・休業が必要・就業制限が必要、など)を人事に連絡する。病名をそのまま人事に伝えることは避ける。

産業医の意見書の取り扱い

産業医は、本人、上司、人事担当者、産業保健スタッフ、主治医の診断書などから得た情報を総合し、就業上の配慮についての意見書を作成して人事に送付する。意見書には、現在の状況、産業医の意見、有効期限を記載する。

現在の状況:病状の経過や現在の状況などを記す。就業上の措置について説明するために必要な内容のみを、人事や職場が理解できる表現で記載すること。診断名や治療内容・処方内容などをそのまま書くことは避ける。

産業医の意見:疾病の有無や治療の必要性の有無、出社(就業)できるかどうか、どのような条件を整えれば出社(就業)できるかなどを簡潔に記す。職場の状況や社内規則とも整合性を持たせること。主治医の意見と産業医の意見が異なる場合は、その合理的な理由を説明できるようにしておく。

有効期限:上記の意見の有効期限を記載する(最長1年間)。有効期限が切れた後、就業制限を解除し、通常業務が可能とするのか、再度面談を行って意見書を再発行するのかも明記する。

就業上の措置に関する連絡書の発行

産業医の意見書、主治医の診断書、本人や上長との面談結果をもとに、人事は本人の就業上の扱いについて決定する。その内容について連絡書を作成し、関係各所に送付する。主治医や産業医の意見と人事の決定が異なる場合は、その合理的な理由を説明できるようにしておく。

連絡書には、就業上の措置の内容や連絡事項などを記載する。産業医の意見書、休職の発令書など、必要な書類を添付してもよい。ただし、主治医の診断書は添付しないこと。

連絡書は、所属長や管理監督者、産業医など産業保健スタッフに送付する。また、休業や復職などのときは、本人にも送付するとよい。

2階を建て増す前に基礎部分を見直そう

上記の手順をおろそかにしたままメンタルヘルス対策に取り組むことは、家の基礎部分がシロアリにくわれてボロボロなのにそのまま2階を建て増ししようとする、あるいは、カラダの健康管理すらできてないのにココロの健康管理に手を出すようなもので、いずれ問題に突き当たります。

第3回「こころの健康と経営戦略」フォーラムに参加

こころの健康と経営戦略フォーラム

昨年に引き続き、関西福祉科学大学 EAP研究所が主催している「こころの健康と経営戦略フォーラム」に参加してきました。社員の健康管理の問題は『この会社をどんな会社にしていきたいのか』という経営の意思があってこそです。経営者の理解や後押しを得て、社内の活動や体勢を充実させていくためにはどのように布石を打てばよいのか、様々な立場からの発表がありました。

kokoro_kenkou_keiei_forum.jpg

昨年は「ある事業所の産業医」の立場で参加したのですが、今年は「全社の統括産業医」の立場。全社的な健康管理の仕組みをどう作っていくのかという、まさに目の前の課題に関連する話題が多く、いろいろと勉強になりました。たくさんのヒントとインスピレーションを得られた1日でした。

メンタルヘルスケア・ジャパン2008で「職場復帰」をテーマに講演してきました

slide026-001.jpg

2008年5月27日から開催されていた人事・労務担当者向けセミナー「メンタルヘルスケア・ジャパン2008」で、メンタルヘルス不調の職場復帰をテーマに1時間しゃべってきました。

タイトルは「メンタルヘルス不調の職場復帰の諸問題とその対策 〜仕組みと人の両面から〜」です。うつ病の職場復帰について、各社のケースを紹介しながら、なぜうまく行かないのか、どうすればうまく行くようになるのか、「仕組み」と「人」の切り口から解説しました。

slide.041-001.jpg

もちろん、発表の内容はBeyond Bullet Pointsメソッドで入念に組み立てたものです。先日紹介したテクニックを使って、KeynoteのスライドをPowerPointのファイルに変換して披露しました。プレゼン用のリモコンやペットボトルのボトルキャップも相変わらず大活躍です。

僕にとっては今回が初めての「有料セミナー」での発表。かなり緊張していたためか、終わったとたんにどっと疲れが……(笑)。今日はもう寝ようと思います。おやすみなさい。

メンタルヘルスエキスパート産業医養成コース

12月2〜3日、8〜9日と東京で行われる「メンタルヘルスエキスパート産業医養成コース」に参加しています。産業医科大学が主催する研修事業です。実務家としての実践的な内容になっており、グループ実習もたくさんあります。他の産業医の先生方とのディスカッションが楽しみです。

産業保健活動の進め方は事業上によって千差万別です。隣の席に座った先生は自衛隊の基地の産業医をしているそうで、特殊な職場での珍しいお話をいろいろと伺いました。さまざまな職場に首をつっこめるのも産業保健の面白いところですね。

産業医になって4年目になります。これまで身につけてきた経験がどこまで通用するのか、腕試しのつもりで後半のコースもがんばりたいと思います。