Archive for the 'メンタルヘルス' Category

メンタルヘルス研修「しょくばのストレス」

9〜11月は社内外でメンタルヘルス研修を行う機会が多く、プレゼン用のリモコンも大活躍です。

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今年のセルフケア研修は「あそび感覚で楽しく」参加してもらえるよう、ドット絵風のグラフィックと、ファミコン風フォント(FAMania)を使ってスライドを作成しました。Keynoteで作成したスライドを、一度、画像ファイルに書き出して、Power Point形式に変換しています。

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途中で「エゴグラム」を書いてもらい、自分のコミュニケーションの強みと弱みを理解します。「エゴグラムを書くと盛り上がる」というのは本当なんですね。こちらが驚くほどにぎやかになります。

上司と部下のコミュニケーション.062-001

エゴグラムの解説はさらりと済ませ、本題の「職場における難しいコミュニケーション」の解説にうつります。「耳の痛いことを言われたとき」というのは、なかなか対応が難しい場面です。いろんなシーンでの対応を、参加者といっしょに考えていきます。

「いつもと様子の違う部下」への上手な声のかけ方

Job interview

部下の健康管理のポイントは「いつもと違う様子に気づき、声をかけて話をきき、社内窓口につなぐ」ことです。今回は「声のかけ方」の例を見てみましょう。

近頃、部下の山田さんの様子が気がかりです。口数が減り、いつもの元気が感じられません。表情も堅く、業務の報告も滞りがちです。先週は珍しく遅刻が続きました。そんな山田さんに思い切って声をかけてみましたが……。

課長「最近、元気がないけど大丈夫?」
山田「はい、大丈夫です……」
課長「悩み事でもあるの?」
山田「いえ、別に……」
課長「仕事が進んでないようだけど」
山田「……すみません」
課長「ちゃんと眠れてるの?」
山田「いえ……」
課長「じゃあ、病院に行ったら?」
山田「いえ、とんでもない。大丈夫です……」
課長「そう。無理しないでがんばってね」

大丈夫です、と言う山田さんの様子は、あまり大丈夫そうではありません。困った課長は、産業医に対応のアドバイスを求めました。

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産業医からのアドバイス
①反論したり遮ったりせず、傾聴を。
②体の症状のつらさを受け止めて。
③産業医面談をはっきりと指示する。

次の週、課長は山田さんに再び声をかけてみました。

課長「最近、以前と比べて、元気がない様子が続いているね。私も心配なんだ。体調や仕事で、変わった事があれば話してくれないか」
山田「実は、体調が少し悪くて……」
課長「体調が悪いって、具体的にはどんな感じなの?」
山田「よく眠れないんです……」
課長「そう。よく眠れないんだ」
山田「ええ、なかなか寝付けないんです。なのに明け方、3〜4時には目が覚めてしまうんです」
課長「そう。明け方も早く目が覚めるの。寝不足が続くと、体がつらいよねえ」
山田「はい。朝、体が重くて、なかなか動けないんです。でも、仕事しなくちゃって、なんとか出社するんです」
課長「そう。寝不足で体がつらいのに、仕事しなくちゃと思って、無理をして出社しているんだね。しんどいのに、がんばっていたんだねえ」
山田「はい……。申し訳ありません……」

課長「寝不足がこれ以上続くとつらいでしょう。どうかな。医者に診てもらっては?」
山田「いえ……そこまでは……」
課長「無理強いはしないけど、山田さんのこと、僕も心配しているんだよ」
山田「はあ」
課長「まずは産業医の先生に相談してみようよ」
山田「でも……」
課長「部下の健康管理は、私の大切な仕事なんだよ。それに産業医面談の内容は、プライバシーが守られるから、安心して」
山田「わかりました。そうしてみます」
課長「よかった。私から連絡しておくよ。何かあれば、いつでも相談にのるからね」
山田「ありがとうございます」

「部下の仕事ぶりや様子が気になる、どう接すればよいかアドバイスが欲しい」 そんな時は産業医や、会社で契約しているEAP機関など、社内外の専門家に相談してみましょう。上司が適切なタイミングで介入することで、メンタルヘルス不調につながる「ちょっとしたストレス」「ちょっとした仕事の悩み」の早期解消につながります。

職場復帰支援に欠かせない「ケースマネジメント担当者」の働き(1)

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「メンタルヘルス不調者の対応に困っている」会社はますます増えているようです。外部EAP機関と契約してストレス調査をしたり、復職支援の社内ルールを整備したりしたものの、肝心の事例対応はまだまだうまくいっていないのだそうです。

そうした人事担当者の話を聞いてみると、事情は少しずつ違うものの、共通する課題が見えてきます。それは「社内の基本的な健康管理の仕組みがうまく機能していない」という、深刻な問題です。

●基本的な健康管理の仕組み

会社は、健康問題を抱える社員に対して、休業や就業制限、配置転換などの必要な措置を行います。その際に、医学的なことがらに関して医師(主治医や産業医)の意見を聞くことを求められています。

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つまり、従業員の健康上の問題について、会社はまず社員を産業医と面接させ、職場で必要な対応について産業医の意見を求め、それから必要な人事的な措置を行うという手順をとります。

●メンタル事例対応がうまくいかない理由

従来、身体疾患やケガの管理が主流だった時代には、この健康管理の仕組みがそれなりに機能していました。ところが、メンタルヘルス不調が増えてくると、この枠組みがくずれはじめたのです。

メンタルヘルス不調者の健康状態や職場への適応について把握するには、主治医の診断書を見るだけではなく、本人と十分に時間をかけて面接し、さらに上司や人事担当者、家族などからも情報を得る必要があります。

ところが、非常勤産業医にはそのための十分な活動時間がありません。メンタルヘルス事例に関する経験不足なども加わって、結果として、社員の健康状態を十分に把握することや、職場での対応について適切な助言を行うことが難しくなっているのです。

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また、メンタルヘルス不調は回復に要する期間が非常に長く、業務パフォーマンスにも長期に影響を与えます。そのため、休業前から復職後まで、職場・人事・産業医の連携を継続することが欠かせません。しかし、こうした連携のノウハウを持つ人事担当者は少なく、関係者が力を合わせて現場を支援し続けることができなくなっているのです。

●産業医と人事の連携を強化する秘策

産業医の活動時間不足と人事担当者の経験不足を補い、産業医と人事担当者の連携を支援するための仕組みとして「ケースマネジメント機能」の強化が注目されています。

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ケースマネジメント担当者とは、メンタルヘルス不調者の職場復帰支援のための知識と技術を持ち、本人・人事・上司・産業医のそれぞれの連携を支援する、事例対応のスペシャリストのことです。

企業によっては、ケースマネジメント担当者として、メンタル事例専任の産業医を置いたり、社内に心理専門職を置いたりする場合があります。また、すでに雇用されている保健師や看護師を再教育して、産業看護職がもともと持っているケースマネジメント機能を強化するやり方もあります。

ケースマネジメント担当者の具体的な役割や業務、育成方法については、次回以降の記事で解説します。

こころが軽くなる考え方にチャレンジしよう

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会社では、毎日のように、ちょっとした失敗があるものです。書類にミスがあった、会議でうまく発言できなかった、上司にうまく報告できなかった、そんな時、どうしていますか?

山田さんは入社3年目の若手社員です。まじめな好青年ですが、ささいなことですぐに落ち込んでしまうくせがあります。ある日、顧客に提出する書類を、上司にチェックしてもらっていた時のことです。

山田さん:「……どうでしょうか」
課長:「よく出来てるね。でも、この表のデータが間違っているよ」
山田さん:「す、すみません。すぐにやり直します」

上司にミスを指摘された山田さん。何とか平静をよそおって席に戻ったものの、本当は大ショックです。「今回はがんばったのになあ。いつも失敗するんだよなあ」「ダメなヤツだと思われたろうなあ」「どうせ僕なんか……」と、すっかり落ち込んでしまいました。

●こころが重くなる考え方

仕事で何か失敗した時や、うまくいかなかった時、こんなふうに考えてしまうことはありませんか。

「失敗したのは、すべて自分のせいだ」
「こんな自分は周囲からの信頼を無くしてしまうだろう」
「次も失敗するし、このつらい気持ちはずっと続くだろう」

こうした考え方は、いずれも「こころが重くなる考え方」です。いつもこのように考えていると、ストレスはどんどん大きくなってしまいます。

●こころが軽くなる考え方

私たちの気持ちは、状況そのものよりも、状況をどのように考えるか(認知)によって大きな影響を受けます。気分が落ち込んだ時はちょっと立ち止まって、問題を見つめなおしてみましょう。

「失敗の原因は自分だけか。状況やタイミングも悪かったのではないか」
「信頼を失ったというが、それは確かか。決めつけてはいないか」
「本当にいつもダメだったのか。次はうまくいくのではないか」

悲観的に決めつけるのをやめて、このような視点から状況を考えなおしてみると、少しこころが軽くなっていくのがわかるでしょう。

もちろん、悲観的な考え方がすべて悪いわけではありません。大事なことは、楽観的な考え方と悲観的な考え方を、場面に応じてバランス良く使い分けられることです。

参考:
『自分でできるストレス・マネジメント 活力を引き出す6つのレッスン』(培風館)
『心が晴れるノート(うつと不安の認知療法自習帳)』(創元社)

新入社員に会社の厳しさを叩き込んできたよ

今年の新入社員に「ストレスと上手に付き合うスキル」というテーマで、1時間の研修を行ってきました。

新入社員は、会社の中でさまざまなストレスを感じるものです。ストレスに前向きに対処するための客観的な考え方や、困ったときに率直に上司に相談するためのコミュニケーションなど、DVD「新人・若手社員のセルフケア」を教材に用いて講演してきました。


新入社員の初期研修の期間は、重要なプログラムが目白押し。その中で、1時間も貴重な時間をいただいたので、張り切りって準備していきました。NHKの若手ビジネスマン向け情報番組「めざせ!会社の星」にタイトル画像を似せてみたり。困ったときに、少しでも今日の内容を思い出してくれるといいなあ。