ストレスマネジメントの講演 Q&A集

先日、知り合いの集まりで、ストレスマネジメントについてお話をさせていただく機会があり、「認知行動療法的なアプローチ」について、実習をまじえながらプレゼンしてきました。みっちり準備をしていったおかげで、2時間の講演は無事に終わりました。「上手でしたよ」とか「スライドがよかったです」とほめていただき、疲れもいっぺんに吹き飛びました。いや〜、リモコンや、Beyond Bullet Pointsの教本や、MacBookを買ったかいがあるというものです!!

皆さんから寄せられた質問への回答

質問1: 「いつもにこやかな人」と周囲から思われていますが、人間関係の調整で苦労することも多く、時には「自分はストレスを押し殺しているだけではないか」とすっきりしない気持ちになります。
回答1: 「ストレスを感じてはいけない」「嫌だという気持ちを表現すべきではない」「自分の気持ちより、事態を収拾することを優先すべきだ」という考えが強すぎるのかもしれません。嫌だという自分の気持ちを認め、どうして自分はそれを嫌だと思うのか、どこが嫌なのか、考えてみましょう。

質問2: 100点を取らなければ0点と同じだと考えることがストレスの元になるので、0~100点で考えるとよいということは理解できました。けれども、目標に向かってがむしゃらにがんばる熱意が失われてしまうのではという不安もあります。
回答2: 目標に向かってがむしゃらにがんばることと、100点を目指さなければがんばる意味がないと考えることは少し違うのではないかと思います。100点を目指してやみくもにがんばるよりも、状況に応じて現実的な目標を設定することのほうが、ずっと合理的です。

質問3: 悲観的になりがちな家族や友人と話をしていると、イライラすることがあります。何かアドバイスしようとしても、相手にはなかなか伝わりません。どのように接していけばいいのでしょうか。
回答3: 「何かアドバイスしなければ」とあせらず、じっくり話を聞いてあげるといいでしょう。相手と考え方が異なる時は「(自分はそうは思わないけれども) なるほど、○○さんが、そんなふうに考えてしまうのも、あり得る話だなあ」と解釈すれば、イライラする気持ちが少なくなります。

質問4: うつ病で長期に休職し、最近、職場に復帰してきた同僚がいます。どのように接すればよいでしょうか。
回答4: 本人と業務上の関わりがある時には、業務制限の内容と期間について上司に確認します。「無理して気分転換に誘わない」「叱咤激励しない」「回復を急がせない」「薬をやめろと言わない」よう気をつけます。その他はいつもと同じような接し方でかまいません。

質問5: うつ病で長期に休職し、最近、職場に復帰してきた部下がいます。どのように接すればよいでしょうか。
回答5: 業務制限の内容と期間について人事や産業医によく確認しましょう。元通りの仕事ができるほど回復するまでには、復帰してからさらに1年以上かかります。そのつもりで業務の配分を考えてください。周囲のメンバーへのフォローも忘れずに。

質問6: 最近、職場でうつ病が多発しています。メンタルヘルスの悪化の背景には、何か共通する要因があるのでしょうか。どんな対策が必要でしょうか。
回答6: メンタルヘルスの悪化の大きな要因は職場のコミュニケーション不全のように思います。職場のコミュニケーションは、マネジメントを縦軸、同僚を横軸として成立しています。業務に関連する機会(評価面談、朝礼、定例会議、日々の報連相など)と、業務から離れた機会(催し物、休憩時間、雑談、クラブ活動など)を増やし、コミュニケーションの量を改善することが必要です。

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コメント数: 2

  1. うなぎ :

    うちにも公演に来て欲しいきがするよ。
    うちのメンタルヘルスの対策は、結局、MTOPのページを登録するだけで
    放置されてる感じ。
    そして問題があった自分自身が半年アクセスしていないと…

    とりあえず、近況で、ジェイゾロフトとパキシルの併用で、
    なんとか心の平静を取り戻しつつあります。
    ただ、グループ内の疎外感を感じるよ。
    質問6の回答は、重要だなぁと感じる今日この頃。

    昔は、業務外の結びつきがあったけど、最近だんだんへってきたよね。
    仕事とプライベートは沸ける人が多くなってきたせいかもしれないけど、
    なんか働きにくくなります。

  2. e-doc. :

    うなぎさん、こんばんは。

    業務時間外に、非公式のコミュニケーションをとらない風潮が強くなってきているなら、業務時間内にそういう時間や仕組みを作っていけばおもしろいと思うんですよね〜。ま、「仕事中にそんなことしてる余裕はない!」と反論されるかもしれませんが、その余裕のなさに問題があるのだ! と屁理屈を言ってみたり(笑)。

    メンタルヘルスに限らず、働く人の健康管理をめぐっては、会社側の「安全配慮義務」と従業員の「自己保健義務」という両方があるそうです。産業保健スタッフとしては、お互いがその両方を実行しやすいような環境づくりをしていきたいですねー。