デイリーポータルZは@niftyのはみ出しものなのか ~BBフェスタに行ってきた~ (中編)

7月2日に東京国際フォーラム(有楽町)で開催された「@nifty BBフェスタ 2005」レポートの続きです。前回は「デイリーポータルZ」のゆかいな展示を紹介しました。今回は、ほかの展示の中から気になったものをピックアップしてお届けします。
 

若手映像作家の登竜門を目指す「NeoM」

アマチュアの映像作家から短編の映像作品を募集し、優秀な人材を発掘しようというプロジェクトが「NeoM」です。今年の4月からスタートし、すでに80を超える応募作品が集まりました。作品は公式サイトのブログでも公開され、一般のインターネットユーザーが視聴したり、点数を付けたり、コメントやトラックバックを残したりできます。

毎月、映画会社などの業界人を招いての審査会が行われています。優秀な作家を発掘して映画会社の協力のもとにデビューさせ、商用の映像作品をプロデュースするのがねらい。年明けには優秀作品を集めたDVDをリリースする予定だとか。主に映像関係の学生や、映像制作の現場で働く若手の人が応募してくるんだそうです。

アクション、サスペンス、ホラー、SF、ドキュメンタリー、ミュージッククリップなど、さまざまな作品が集まっています。作品はどれも3分~20分とそれほど長くないので、ヒマつぶしにはちょうどいいかもしれません。フェスタの会場にはミニシアターも設けられており、応募作品が上映されていました。

「キッズ@nifty」は1日1時間?

キッズ@nifty」という子供向けコンテンツには、夏休み特集、自由研究特集、たなばた特集などの記事や、ゲーム、壁紙、クイズ、うらない、ペーパークラフト、塗り絵などが掲載されています。フェスタの会場では、子供たちがたくさん集まって塗り絵やゲームに熱中しており、とてもにぎやかでした。

係の人に話を聞くと、最近の子供は学校や家庭で当たり前のようにインターネットを使っているそうです。面白いことに、キッズ向けコンテンツのアクセスは20~21時にピークを迎えるそうです。台風などで学校が休みになった日には、アクセス数がぐっと増えるんだとか。ちなみに、一般コンテンツのアクセスのピークは23時以降だそうです。

アンケートによると、子供が一人でインターネットを利用するケースは少なく、お母さんやお兄ちゃんと一緒に使っている場合が多いんだとか。そのため複数のプレイヤーが同時に楽しめるゲームをそろえているんだそうです。「インターネットは1日1時間」なんていう決まりがある家庭も多いようです。

商品検索サービス「Aladdin」

Alladin」は、提携したオンラインショップの商品をキーワードで検索できる商品検索サービスです。例えば「デジタルカメラ 一眼レフ」とか「ノートPC バッグ」というキーワードを使って、関連する商品を検索できます。2005年6月現在で145万商品、2900店舗が登録されています。

カタログをぱらぱらとめくるような感覚で商品を眺められ、複数のサイトで価格を比較できるなど、特色あるサービスだと思います。ただし、実際の購入手続きはそれぞれのショッピング・サイトで行います。

6月2日にリニューアルしたサイトには「あっくん」や「あらじんうま」というキャラクターも登場し、親しみやすい雰囲気になっています。いただいた資料には「あらじんうま」のペーパークラフトが入っていました。Aladdinを運営するCommerce Link Inc.の社長の趣味なんだそうです。「このペーパークラフト、実は社長が作ったんですよ」とのこと。す、すごいな、社長(笑)。

記念写真をアルバムに製本「Mybook@nifty」

Mybook@nifty」というのは、デジカメ写真をアルバムに製本してくれるサービスです。専用ソフトをダウンロードしてアルバムのレイアウトを作成し、写真データと一緒に印刷所に送信するそうです。20ページ(写真20枚)で2000円、10ページ(写真10枚)で980円。実物を見せていただきましたが、なかなかいい感じ。今度利用してみたいと思います。

展示してあったサンプルは、説明してくださった方のお姉さんの結婚式アルバムなんだそうです。「たくさん撮ったのに、印刷したいほどよく撮れている写真はほとんどなくて、20枚も写真を選ぶのは本当に大変でした。」とのこと。わかるなぁ。下手な鉄砲を数打ってもそんなに命中率は上がらないんですよね。BBフェスタが終わった後、このアルバムは田舎のおばあさんに送ってあげるんだそうです。

なんだかちょっといい話……ですが、8月の大阪イベントや、9月の名古屋イベントを待たずに、今すぐ送ってあげればいいのに(笑)。

Conceptual Design Project

フェスタの数日前のこと、「デイリーポータルZ」というコーナーが、どういう扱いをされているのか知りたいと思い、@niftyのトップページにアクセスしてみました。ところが、あちこち探してみても、デイリーポータルZへのリンクを見つけられなかったのです。

@niftyのトップページには、カテゴリー別に分類されたコンテンツのリンクが並んでいます。このような方法は、いろいろなサイトでよく使われています。しかし、コンテンツやカテゴリーの数が増えて階層が広く深くなってくると、「どこにしまい込んだかわからない」という状態になりがちです。

Conceptual Design Project」というのは、より使いやすい、次世代のトップページのデザインを研究しているプロジェクトです。会場には4つのサンプルが展示されていました(今回は万人向けの使いやすさよりも、イベント向けに、楽しさや面白さを重視したそうです)。その中の2つを紹介します。

 提案型インターフェース「ニフくん」

ニフくん」は、人工無能との会話を3択で進めながら、そのときの話題にあわせたコンテンツやニュース記事を紹介してくれるという、提案型のインターフェースです。あまり実用的ではありませんが、ゲーム感覚で楽しめます。

ユーザーの好みにあったコンテンツを選ぶために、これまでの履歴やフレンドリストなどを参照するという機能も提案されていました。最近はブログが注目を集めていますが、この「ニフくん」をブログの文脈とも関連づければ、ブログから他のコンテンツへの動線が生まれるかもしれません。

分類型インターフェース「フリフル・カラフル」

こちらは「フリフル・カラフル」という分類型のインターフェースです(制作者のブログ)。コンテンツの名前が書かれたカラーチップが画面中に散らばっていて、ユーザーの操作で「男性向け / 女性向け / (その他)」、「実用系 / ひまつぶし系」などのジャンルに分類されます。カラーチップはドラッグ&ドロップで自由に動かすこともでき、ダブルクリックするとコンテンツの説明が表示されます。

このインターフェースが優れているのは、すべてのコンテンツがカラーチップという形で画面上に表示されているところです。多くの要素を平面上に配置して視覚的に分類・整理するという方法は「KJ法」や「マインドマップ」などでもよく使われています。チャカチャカと動くカラーチップを眺めているうちに、意外なコンテンツを発見することもあります。

ユーザーごとにカラーチップの配置を記憶できるようにして、ナビゲーションバーと連携するとか、@niftyのサイトロゴの近くからいつでも呼び出せるようになれば、便利に使えそうです。

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